Hunnigan, Sloane and Minchin

グランドミュージカルとか映画とか

2023年ウィーン&ブダペストの旅。2.ウィーン観光

今回は到着から初日の観光のお話です。
ここから本格的に写真多めになります。

 

夕刻、ホテル着。

空港からバスに乗りウィーン西駅Westbahnhof到着。雨で冷えこむ。
たしか12℃とかだったんじゃないかな。ウィーン滞在中はウルトラライトダウンに大変お世話になりました。綿ストールもあってよかった。

雨のウィーンの街

石畳にスーツケースはキツいとは聞いていたけど路面電車のレールの方が脅威でした。
少々道に迷いつつ完全にGoogleMap頼みでホテル着。
笑えるくらいライムント劇場そば。私がそうしてくれと言ったんだけど。

ところで受付では住所を書いて「Saitamaって何?」と聞かれたけど行政区って国によってPrefectureが通じないみたいでどうすりゃいいんでしょうね。
疲れ果てたのでお風呂入って持ってきた石鹸で軽く洗い物して、買ったサラダも結局食べず9時前に就寝。(飛行機でお腹いっぱいで…)
バスルームは床が暖房になっていてなんでも乾いてこれが大変助かりました。ヨーロッパっぽい設備でバスルーム自体がかっこよかった。

バスタブとトイレ
バスルーム可動鏡


2日目、ウィーン観光の日。

いっぱい寝たので体調も良く、階段ですれ違ったおばあさんにMorgen!と言われてMorgen(小声)と返していい感じに朝食を済ませてウィーン市内観光に出発。
予定としては
ホーフブルク宮殿見学→郵便貯金局の前まで行く→リンク一周路面電車に乗る→時間があればシェーンブルンに行ってもいい
くらいの感じであまりちゃんと決めてません。19:30からRebecca観劇のため間に合うように帰り身だしなみを整えることができればよし。

Ⅰ ホーフブルク王宮 Hofburg

ウィーン西駅Westbahnhofから出てU3線に乗って数駅、のところを初手でU6に乗り間違え戻って乗り直し(鉄道の48hパスはこういう時のための安心と実感)、新王宮は飛ばすつもりがGoogleMapに雑に入力したばかりに新王宮側のVolkstheater駅で降りてしまい新王宮前に出てオイゲン公像にご挨拶し、門を突っ切ればよかったのにぐるっと一周してやっと到着したホーフブルク王宮です。
予習が足りてない。おかげでVolkstheater前のマリア・テレジア像にも会えたので悪くはないのですが。

ホーフブルク

向かいに建つロースハウスも一応見る予定建築の一つでした。「装飾が当たり前の時代にぺろっと全部剥ぎ取って建てて物議を呼んだ」ということは知っててもこんな王宮の真向かいだとは思わないじゃん…やはり建築は土地と一体ですね。

ロースハウス

Ⅱ シシィ博物館 Sisimuseum〜皇帝の居室 Kaiserappartements

土地に来て初めてわかる、というのは王宮内のシシィ博物館でも感じました。
緑豊かな土地で育ってこの石造りの街で、しかも閉じ込められるように生活するのはかなりキツいものがある…広場だけでもそういう印象です。

シシィ博物館ですが、音声ガイド(日本語対応)がかなりしっかりしていてものすごくいい展示でした。暗殺されブダペストから追悼のイベントが広まり1960年代に映画の影響でアイコニックな存在になったところから実際の人間としてのエリザベート像を追っていく、という流れで悲劇のヒロイン過ぎず利己的過ぎず、バランスの取れたものになっていて良かったです。(ミュージカルエリザベートも元々はその60年代の印象へのカウンターだったのでは?と思ったり。見てみないとわかりませんね)
展示物はドレスはほとんどレプリカでもやはり圧巻…。当時の生活用品なども存分に楽しめました。

シシィ博物館の後に続いて皇帝の居室へ。ここも日本語ガイドがそのまま続きます。
改めて解説されると皇帝フランツ=ヨーゼフも十分面白い人ですよね。
母親が父を無能と見切り18歳で即位させられ、そもそも勤勉で軍隊生活が肌に合っていて君主より公務員向きだったとはオーストリア史の本で読んでいましたが、外交で上手く行かないこと続きながらも諸民族平等の理想を貫き68年在位し支持を得たわけで。シシィと違って皇室向きの人物だったとしても、そういう個人的な資質でやる仕事なのか、という視点で描いた作品があっても良さそうだなーと考えながら、執務室のかのシシィのでっかい肖像画が目の前に配置された机を見ていました。
シシィの部屋には推しのハイネさんの写真がたくさん貼ってあったのが笑いどころなんだけど、いやーでも自分の若い頃の姿をでっかく飾り続けてる夫、あまり嬉しくないな…。
ここはおみやげを買って終わりにしました。(銀器コレクション見逃した!)

シシィ博物館の出口

Ⅲ 街歩き〜郵便貯金局 Österreichische Postsparkasse

王宮を出たらお昼近く、観光客も増えて街の様子もわかってきました。
ほぼ京都だ。
ものすごい量の観光客が右往左往しているしGoogleMapの確認もしてるし私もその一部だと思ったらリラックスして歩けるもんですね。大きい寺院に入ると「スリ注意」の看板が出ててなるほど。リンク内はそんなに大きくなくて目当ての郵便貯金局 Österreichische Postsparkasse までそんな距離でもないみたいなので歩いて行くことにしました。

街中にライド施設があって街中にライドがあってもいいんだ!っていうアメイジングでした。流石に一人は憚られたので今度は人と行きたい。
そして歩いてたらあったから入ってみたシュテファン大聖堂。ゴシック様式のゴテゴテさが石造りの街にニュッと現れるのが迫力あっていいですね。中に入るとちょうど正午のミサが始まって良かったです。当初ここさえスルーするつもりでした。予習が足りない。

そこからうろうろと歩いて10分程度かな。郵便貯金局到着です。

建築の勉強をちょっとだけした時に「いつか絶対行く!」と思った場所でして、今は美術学校かなにかになってるみたいなんですよね。写真で見た美しいホールはカフェになってるとか。で、この日は土曜日でお休みでした。わかっててもとりあえず表だけ…ということで辿り着いたのがこの写真。なんですが…
なんか見てたら回転ドアから人が…出てくる…?
えー休館ではない
入れるのかな…もういいか…行くか…?

ウィーン郵便貯金局

入れました。10年前のコンデジでも綺麗に写る、教会建築の様式を新素材で作ったこの明るいホール…綺麗だ…。
ただこれは廊下の窓に張り付いて撮影出来ただけなのでやっぱり歩いてみたかったですね。*1

マクドナルド、リンク一周失敗

この後は予定がふわふわしていたので予習したウィーン・リングトラムVienna Ring Tramに乗りたいな、ととりあえず移動。
乗り場のあるシュヴェーデンプラッツSchwedenplatzに行くのにも逆方向に乗ること1回。文字がちゃんと認識できてないと人間はこんなに間違えるんですね。学びでした。

乗る前にトイレに行きたいのでマックに入り食事。英語でまともに食事を頼んだのがここが初めてだし物乞いの方が現れてポケットにあった小銭渡したり有料トイレ初体験したり(先に入ったら払った額のバウチャーがお店で使える仕組みだったよ)、色々考えるきっかけになりました。
さて、トラムの乗り場所を探すものの…見当たらず…。

シュヴェーデンプラッツ駅周辺

GoogleMapを頑張って見直すと「臨時休業」と。やはり必要なのは最新情報ですね。

ウィーン観光は1日しかないため全体を知るに丁度いいかと思ったので残念でした。わりと無念が多いので次にくるモチベーションにして、GoogleMapに感謝しつつ次のルートをざっくり再考。中心地に戻りつつ歩くかたちで、モーツァルトの最新施設→ローナッハ劇場の前→アウグスティーナ礼拝堂→モーツァルト像の公園に決定。

モーツァルト神話 Mythos Mozart

シュヴェーデンプラッツからU1線でシュテファンプラッツに戻り最初に着いたのはこちら。モーツァルトの音楽を知り体験できる

モーツァルトはそんなに関連書籍読んだりまでしてないのですが最新のアトラクションということで行ってみました。
チケットを買って時間指定グループの入場になったら(説明がいまいちわかってなくて売店にいたら声かけられてしまった…)カウンターで骨伝導イヤホンを貸してもらい出発。全自動の音声解説を聞きながら映像と音楽を一室ごとに自由に歩いて楽しむスタイルの展示といったところ。
一八世紀のウィーンの喧騒を再現したアニメーションがとても良くて楽しかったです。鳩に襲われたり。
ただ入場料が高いは高いのと終盤が微妙になって行くのでオススメかどうか…個人的にシシィ博物館の音声ガイドバーがイヤホンで全自動になるのかと関心してました。今回は英語音声でしたが、チケット購入時にどこから来たか聞かれたので人数が多ければ他言語対応もいずれあるといいですね。

一応撮影可能だったみたいです。ミュージアムショップを楽しんで出ました。

Mythos Mozart

Ⅵ 街歩き〜ブルクガルテンBurggarten

ここからはGoogleMapで作ったルートで街歩き。

ローナッハ劇場

ノートルダムの鐘上演中のローナッハ劇場。ここもいずれ来ることがあれば…。

アウグスティーナ礼拝堂
カジノ街

アウグスティーナ礼拝堂Katholische Kirche St. Augustinと移動中に見たカジノ街。
エリザベートの婚礼の場所ですね。礼拝堂は多分ちゃんと調べれば入れたのかと思うんですが全然わからないので塔の写真だけ。もしかして外のドアから入れたのかな…。
アウグスティーナ通りは本当に賑わっていて日本人観光客もちらほら。デザインのいいおみやげやさんで親戚のキッズへおみやげのステッカーを買いました。*2

そこから歩いてすぐ裏のブルクガルテンBurggartenへ。

有名な像ばっかりですね。ばしゃばしゃ撮っておひらき。
17時をまわりiPhoneの充電も限界だったのでマリア・テレジア像を撮ってフォルクスシアターFolkstheater駅からホテルまで帰りました。

ママだよ〜。

(次はRebecca観劇です)

*1:廊下にいる間入ってくるスタッフには特に何も言われませんでした。

*2:翌日の駅に期待してたらギャルシシィの絵柄のグッズ買い逃した…。