Hunnigan, Sloane and Minchin

グランドミュージカルとか映画とか

「DEATH TAKES A HOLIDAY 」可能性と拒絶のロマンス

(東急シアターオーブ 6月24日 16:00 演出:生田大和) モーリー・イェストン作曲の日本初演作品。宝塚だし取れてよかったな〜くらいの気持ちで見たのですが、(宝塚は普段はBS放送や、たまに気になる役者さんがいる時に円盤で楽しむ程度です)輸入演目で今…

「ムーラン・ルージュ!ザ ミュージカル 」くらえこの正拳突きの愛及びトンチキ

(帝国劇場 7月22日 18:00 演出:アレックス・ティンバース) やられました。絶対にBW製こまけぇこたいいんだよのトンチキパリが出てくると思っていたんですよ。大体そうなんですが、実際にお出しされたのは「帝国劇場のパリ」でした。 私たちの帝劇のパリ …

「FACTORY GIRLS」再演に感謝を捧げます

(国際フォーラムホールC 6月10日13:00/17:30 演出:板垣恭一) 待ちに待った再演でした。2019年の初演時に既にテーマの徹底で一線を画していた海外作曲の1840年代アメリカの女工たちの実際にあった労働運動を元にした日本主導ミュージカルです。*1手違いで…

2023年ウィーン&ブダペストの旅。[終] 7.グドゥルー宮殿観光、そして帰国

とうとう最終日。観光のみですが少し遠出して大変良い場所に行けました。 行ってみようグドゥルー宮殿 郊外電車 HÉV エルジェーベト公園 Erzsébet park グドゥルー宮殿 Gödöllői Királyi Kastéy アールカードブダペストモール ÁRKÁD Budapest ブダペスト西駅…

2023年ウィーン&ブダペストの旅。6.オペレッタ劇場版「ラ・マンチャの男」観劇

やってきました…今回の旅の最大の目的…ブダペストオペレッタ劇場での観劇…! 広場からホテルに戻る、その前に… ブダペストオペレッタ劇場 Budapesti Operettszínház Opi版ラ・マンチャの男 La Mancha Lovagja 感想 幕間に起きた奇妙な出来事 あれはVIP席だっ…

2023年ウィーン&ブダペストの旅。5.ブダペストまるまる観光

入国即大変な体験をしてブダペスト二日目の観光です。ウィーンに続き主要な場所だけ決めてだいぶ行き当たりばったり。 観光その前に Sissi&Istvánの旅 王宮の丘 Vár 王宮の丘① ケーブルカー 王宮の丘② マーチャーシュ教会Mátyás Templom 王宮の丘③ 聖イシュ…

2023年ウィーン&ブダペストの旅。4.二都市間移動…だけじゃない日

初観劇を終えてぐっすり眠ってウィーンからブダペストへ出発の日になりました。正直ここまでは「楽しいけど…あと4日は長くね?」と思ったりもしたけど…結果この旅一番エキサイティングな日になってしまいました。 どうぞ。 観光 or 出発 街中で気付いたこと…

2023年ウィーン&ブダペストの旅。3 「Rebecca」観劇

昼の観光から帰っていよいよ初めての海外観劇となりました。着席までのあれこれ(ちょっとやらかし)と舞台の感想です。 いざライムント劇場Raimund theater 上着と…お荷物は…? Rebecca開演 鑑賞そのもの違い 上手からスター下手からスター 初レベッカとし…

2023年ウィーン&ブダペストの旅。2.ウィーン観光

今回は到着から初日の観光のお話です。ここから本格的に写真多めになります。 夕刻、ホテル着。 2日目、ウィーン観光の日。 Ⅰ ホーフブルク王宮 Hofburg Ⅱ シシィ博物館 Sisimuseum〜皇帝の居室 Kaiserappartements Ⅲ 街歩き〜郵便貯金局 Österreichische Po…

2023年ウィーン&ブダペストの旅。1 決意と出発

2023年4月の半ば、憧れの海外一人観劇旅行に行ってきたのでその記録を残します。 海外経験が友達と行った2泊の台湾旅行のみ&英会話の実戦経験なし&コロナ禍終結とは言えない時期という状況に、3年前ハンガリーに行く予定が流れた+いろいろを天秤にかけて決…

「ジェーン・エア」強く赦しを授けられ、最後に勝つのは…

(東京芸術劇場 3月24日 13:00 演出:ジョン・ケアード) 久々の芳雄さんです。別に熱烈なファンではないです。ただミュージカル俳優を追って地上波放送など見ると触れる機会が多くなるのでやはり思い入れもできる方です。それだけの力量もある方ですし。で…

「RENT」決まり手、No day but today固め。

(シアタークリエ 3月16日 18:30 演出:マイケル・グライフ 日本版リステージ:アンディ・セニョールJr.) 初めて見た2016年来日公演以来の生RENTでした。いやぁいいですね。今更内容を書くものでもないですが、NetflixでTick,tick…Boom!が公開されてから久…

太平洋序曲追記のこと

前回記事はこちら 「太平洋序曲」よどみなくよどみの中へ - Hunnigan, Sloane and Minchin これを書いてから2回追加を見た上で補足。 (ツイートのまとめになります) 日本語歌詞を音のシンプルさで突き詰めてくと おそらくEテレ的ミニマリズムに向かうと「…

「太平洋序曲」よどみなくよどみの中へ

(日生劇場 3月11日 13:00 演出:マシュー・ホワイト) 発表から楽しみにしていた初めてのソンドハイム作品。まもなく初日というところで以前の日本上演とは違う1幕バージョンとの知らせが入り(だいぶ炎上して)3時間の大作を見る気分をなんとか切り替えて…

「キング・アーサー」私に必要な美

(新国立劇場 中劇場 1月29日13:00/2月1日18:00 演出:オ・ルピナ) 事前の期待度は キング・アーサー、ホリプロによる久々の非英語ミュージカルの輸入新作です。フレンチミュージカルに疎いため事前情報はあまり入れておらず、アーサー王伝説も児童向け抄訳…

「ファーストデート」必要なのは親友と衝動

(シアタークリエ 1月28日13:00回 演出:上田一豪) 2023年初観劇。ファーストデート、幸先のいい作品でした。 初演は見ていないものの新妻聖子さんが数年前ラジオで歌唱した「Safer」を聞いてから歌詞から示唆される内容がずっと気になっていたブロードウェ…

「モリコーネ 映画が恋した音楽家」

楽しみにしてたドキュメンタリー、ありがたいことに都心まで行かずシネコンで見ること叶いました。楽しかったー。 医者になりたかった幼少期に父の指示で音楽院に入るところからアカデミー賞でのオスカー獲得までのほぼ全生涯を本人の口から語る2時間半。長…

「ヘアー(79年映画版)」

「Aquarius」「Let the sunshin in」などの名曲を持ちながら今日本でいまいち知名度のないミュージカルことヘアーの映画版がこのたび映画館でかかるということで行ってきました。 あらすじはここに。 「ヘアー」上映作品詳細 - 午前十時の映画祭12 デジタル…

「NTL レオポルトシュタット」

2022年に日本版公演があったことでも話題になっていた作品の英国版の上映があったので見てきました。www.ntlive.jp 始まりは1899年ウィーン、まだ帝国の栄華の時代に生きるユダヤ人一族の過越しの祭りの日。そこから56年かけ描かれる成長する子供たちと年を…

「ファンタスティックス」こどもたちの世界は二子玉

(シアタークリエ 11月4日18:30回 演出:上田一豪) 大変素敵でした。心が16歳になって劇場を出たので素敵な場所でコーヒーを飲みたくて仕方なかったが有楽町まで戻ったらやかましくてときめきも消えていた。若い時間は儚い。 あらすじは以下の通り(公式サ…

「生きる」命短し誰がだって?

「生きる」見てきました。 考えたらこの規模のグランドミュージックを見るのが再開してから初めてでそのことに泣けてしまった。私はグランドミュージカルのグランドなところを愛しているので…散々迷ったけど見に行って正解でした。 細部が見事で美術もステー…

「violet」 お前に都合のいい神様はいなかったが

9/5 「violet」 東京芸術劇場 マチソワ 奇跡的に昼夜が取れたのでWキャスト鑑賞。席も1階と2階から。 普段あまり2度前提に見ることはしないのですが今回は正解でした。あらすじから「傷を追った女性が一人旅に出てテレビ伝道師に会いに行く」なので多少の不…

2017年にはいからさんが通る道。

劇場版はいからさんが通る、上映初日に見てきました。 キャラデザイン発表時にがっかりした声を隠せなかった原作ファン、それもあまりに不出来なTVアニメ(CS放送)から入った自分です。結果を言おう。 大 成 功。 心配された絵柄は見事な原作のブラッシュア…

ROOTS/ルーツ 2016年版

今年話題になったアニメ映画に、南部の唄という作品がありました。 と言っても公開されたわけでなく、ズートピアのヒットと共に掘り起こされ話題になったディズニーの封印作品、負の歴史です。 今インターネッツでざっくり調べられるところによると「白人の…

Under the name of love 「グランドホテル」に泊まる。

ミュージカル「グランドホテル」に、すっかりやられてました。クラシカルな楽曲に舞台的な濃い演出。20年代ものだしクラシカルな作品なのかーとりあえず…と思って見たらとんでもない作品で。 一度目で頭吹っ飛ばされて二度リピート。レミゼ以外でこんなこと…